「クフフ・・・雲雀君、これホワイトデーのお返しです」
「帰れ。」
こいつ死ねばいいのに。
+ほわいとでぇ。+
「ちょ、なんでですか!?せっかく僕が作ってきたっていうのに!!」
「いらないから。しかも手作りとか無理。」
「あ、大丈夫ですよ味見はしましたから!!」
「そういう問題じゃない。」
3月14日。
確かに今日はホワイトデーと言うイベントの日だ。まあ日本に限りだけど。
バレンタインに貰ったチョコのお返しをするという名目のお菓子会社の政略の日でもある。
男が女にお返しする。貢がされるとも言う。
六道骸が男だからお返しをするというのはまだ分かる。けど僕は男だ。間違っても女じゃない。
それ以前に。
「君にバレンタインチョコを渡した覚えはないけど?」
たとえ土下座して頼まれたってそんなものを渡すわけがない。
「チョコとは言ってませんよ。僕は確かに受け取りました、君の愛を!!」
「死ね。」
自分の中にそんなものは無い。
特にお前に対しては絶対そんなものは生まれないから。
「と、いうわけで、これ受け取ってください」
「いらない。」
「即答しないでください!酷いですy」
「いらない。」
「・・・せめて中身を見てから判断してください」
「いらないっていってるだろ。どうせ下らないものでしょ」
どうせパイナップルグッズとかそんなのじゃないの。
「ちゃんとしたものですよ!ほら」
「・・・豆腐の角で頭打って出血多量で死ね」
「酷くなってる!?」
六道=変態だとは認識してたよ。
してたけど、いくらなんでもおかしいでしょ。
目の前に置いてあるもの。
六道骸ブロマイド。
「変態っていうか馬鹿?それともただのパイナップル?」
「全部違いますー。何がそんなに不満だっていうんですか?」
「あえて言うなら、お前の存在全部?」
「全否定!?しかもお前って、口調変わってません!?」
「うるさい死ね。こんなに僕に渡して何が楽しいわけ?」
「雲雀くんに常に見られたいと思って」
「それ以上いうなこのド変態」
こいつ本当なんなの見られたいってMなの?それともこれを僕に渡して反応を楽しんでるSなの?
死ねばいいのに。
とりあえず・・・。
「燃やす」
「やめて!まってください!それはあんまりじゃないですか!!」
「君の頭のほうがあんまりだよ」
「さっきから失礼ですよ!なんで燃やすんですか!?」
「写真は燃えるゴミでしょ?」
「それはゴミじゃねえ!!あ、ちょ、まってくださいって!!」
すごい必死過ぎてなんか嫌だこいつ。
「・・・じゃあ燃やさないから持って帰れ」
「それは嫌です。受け取ってください」
「(こいつ・・・)(イラッ)まあ、何かに使えるかもしれないね」
「えっ?」
「ほら、人形と一緒に釘で打ったり」
「ごめんなさいやっぱ返してください。ていうか呪わないでください」
「あっそ」
「(扱いが酷い・・・)」
うわ。なんか隅でうじうじしてる。
なんで喋っても黙ってもウザいんだろこいつ。
とりあえずさっさと帰ってくれないかなそこの写真持って。
「・・・撮るの苦労したのに・・・」
「・・・選ぶのだって、色々考えて・・・」
「・・・雲雀くんのばーか・・・」
すごくウザイんだけどどうしようこれ。
「ばーかばーか雲雀君のとりあたま」
そろそろ殴ってもいいよね?いいよねこれ?
「なんだったら受け取ってくれるっていうんですかー・・・」
「とりあえず常識を考えてものを選べ」
「・・・普通のもの渡したって受け取ってくれないくせに」
「否定はしないよ」
「うわあぁん雲雀君の馬鹿!サディスト!鬼畜!」
うるさい。
すっごいうるさい
「・・・物によってはちょっとは考えるよ」
「(ピタッ)・・・ほんとですか?」
「多分」
まあ考えた上で受け取らないだろうけど。
だって何かしら仕掛けられてる気がするし。盗聴器とか。
「じゃあ次は玩具(18禁)にします」
「パイナップルに頭刺されて死ね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
落ちてない。
むしろ落ちって何。
とりあえず骸好きの人ごめんなさい。
100314