「ねえ雲雀くん」

  「何」

  「雲雀くんって友達いませんよね」

  「そんなこと言うために態々ここまで来たわけ?」



  ここ、とは並盛中の応接室のこと。



  「半分当たりです」

  「は?」

  「それを言ったうえで、他に言いたいことがあるんですよ」

  「あっそ。で?」

  「雲雀くんに友達がいないことを前提として進めますけど、僕も友達がいないんですよ」

  「だろうね」

  「・・・そう思った根拠を深く追求したいところですが、今は置いておいてあげます」

  「別に聞かれても困らないけど」

  「友達のいない雲雀恭弥と六道骸がここに揃ってるわけですよ」








  「というわけで、お友達になりましょう」









始まりの一言








10.08.01