ねぇどうして、僕らは笑って同じ場所に立つことができないんだろう


     僕らが出会えば、睨みあうか、戦うか、口喧嘩。
     まともにしゃべったことなんて黒曜のときだけだし、会話が成立するとも思えない。


     (そんな風に決めつけてしまうのが悪いのだろうか・・・)


     彼がしばらくの間姿を見せないと言いようのない気持ちが募る。
     そしてストレスが溜まる。
     このことに気付いたのは最近のことで、昔はあれだけ嫌だった彼に対する気持ちの変化に戸惑
     っていることは確かだ。


     (この僕が)


     君はまだ僕のことが嫌いなのだろう。
     会うたびに挑戦的な笑顔で睨みつけてくる。
     それは、別にいい。
     馴れ合うつもりはないし、共に団欒の時を過ごすつもりもない。
     ただ最近は会うこともなくて・・・なんだか、イライラするんだ。
     ああ本当に僕らしくない。
     彼のことでなんで、悩まなくてはいけないんだ。
     彼のことは確かに気にしている、気にしているけども!
     好きとかじゃないんだ!



     あぁ、でも、きっとそれは
     
(嫌よイヤよも好きのうち!!)


     (おや、雲雀恭弥じゃないですか)
     (・・・・・・っ!!)
     (・・・・・・どうかしたんですか?)
     (なんでもない!)
     (クフフ・・・「どうかしたか」と聞いたんですがね・・・「なんでもない」とは?)
     (・・・・・・・・・(やっちまった!))







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   またしても鶫さんに頂きました!
   愛好会の最中に書いてもらいました・・・有難うございます!!