「クフフ」


     「・・・・・・・・・・・」



     目の前にあるパイナップル。
     あれ、此処って応接室だよね。
     こんなところにパイナップルなんてあるわけないよね。
     え、じゃあこれって幻覚?錯覚?うわあ、ヤバイな僕。


     「クフフフフフ」



     ・・・・・・幻聴まで聞こえてるし。
     どうしよう、末期かもしれないよ僕。
     病院とかいったほうがいいのかなあ。



     「クフフ、パイナップルだなんて、酷いですねぇ」



     ああ、
末期だ。死にたくなった。




     「・・・・・此処で何してるの」


     「ナニって、そんな・・・!」


     「ねえちょっとなんか変換間違ってるんだけど。止めてくれないかなほんと」


     「え、なんで雲雀君がパイナップルって考えてたのが解ったかって?雲雀君のことなら何でもお見通しです!」



     
聞いてねえ!!
     ほんっっっとに、何このパイナップル。僕のこと馬鹿にしてるの?
     ていうか、何で此処にいるんだよ!



     「だって今日はクリスマスじゃないですか」


     「(また心読みやがった!)」



     クリスマスだから、何。


     「と、いうわけで。プレゼント貰いに来ました」


     「は?何で僕がそんなものあげなきゃいけないの」


     「だって僕たち恋人同士なんだから、プレゼント交換は必須でしょう?」


     「恋人じゃねえよ。ていうか、僕に要求するくせに、自分は何もないの?」


     「欲しいのなら何時でもあげますよ?この を!」


     「いらねえよ」




     クリスマス?プレゼント?
     ハッ、ふざけないでよ。
     僕はクリスチャンじゃないし、サンタを信じているようなやつでもない。
     大体、こんな変態にあげる必要性が感じられないね。



     「で、プレゼントは?


     「そんなものあるわけないでしょ」


     「クフフ・・・、じゃあ、これでいいですよ」




     ちゅう。

     そんな音がして、僕の唇に何かが触れて離れていった。




     ・・・・・・・は?

     え、は?何、今のって・・・・、



     
「キャッ、奪っちゃったw」




     キスしやがったコイツ!!!




     「君・・・・・覚悟はいいよね・・・?」



     「まあまあ、落ち着いてくださいよ」


     「勝手にキスしといて、落ち着けって・・・ッ!」



     ふわり、と浮遊感がして。
     気付いたら、横抱きされた状態。

     所謂、お姫様抱っこをされている。

     僕が、六道骸に。




     「ちょ・・・・ッ」


     「キスだけじゃ物足りないんで、雲雀君を貰っていきますね」



     「は、ちょっ、ふざけないでよ!!」


     「雲雀君にもちゃんと僕をあげますから」



     いらないから!
     そんな言葉を無視され、骸は僕を抱いたまま応接室から出て行く。







     「じゃあ、このままお持ち帰りで」








     
クリスマスプレゼントは・・・?
     
(後で絶対、咬み殺す・・・!)






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   アンケで1位だったムクヒバです。
   ・・・・ムクヒバが1位って、すごく意外でしたよ。
   ていうjか、何かワケ解らない文でスイマセン;


   071225