「ひーばーりーくーーん!!」


   ・・・来ると思った。












   「クフフ、こんにちは雲雀君!」

   「来たな、変態パイナポー

   「ちょっ、酷くないですか!?パイナポーって!!」

   「別に嘘はついてないよ。それより、入るならちゃんと窓から入ってきなよ」

   「ええぇえ!?え、ここ3階・・・っ」


   窓から侵入しようとして失敗して死ねばいいのに。


   「え、今心の中で酷いこと言いませんでした?」

   「なんのことだい?」

   「・・・・・泣くよ?泣きますよ?泣いちゃいますよ!?」

   「いいけど、泣くなら外で泣いてくれる?邪魔だから




   あ、泣きながら出て行った。
   騒がしいのもいなくなったし、これでようやく風紀の仕事が出来る。



   「ヒィバリくぅぅん!!」


   ・・・チッ
   立ち直りやがったか。




   「雲雀君雲雀君、雲雀くぅん!!

   「うるさい。一回言えば分かるから。何なの?」



   「今日は何の日だか知ってますか!?」


   今日?
   カレンダーの日付は・・・6月9日・・・。

   ・・・・・・ああ、


   「どっかの南国果実が生産された日でしょ」


   「・・・表現の仕方が一々酷いんですが、とりあえず覚えててくれたんですね!!?」



   まあ、そりゃあね。うん。


   「1ヶ月かけて毎日毎日、自分の誕生日だけを教えにこられたら嫌でも覚えるね」


   「クフフ、愛故ですよ!」

   「ウザイ」



   あ、端っこのほうで現実逃避し始めた。



   「・・・それより雲雀君!」

   「(チッ、復活早くなってる)何?」


   「(え、舌打ち!?)覚えてたなら誕生日プレゼントとか無いんですか!?」

   「無い。」

   「ひどっ!!」


   自分からプレゼントたかるのもどうかと思うけど。



   「・・・嘘だよ。ちゃんと用意してあるよ」


   「ひ、雲雀くん・・・!」



   「ほら」

   用意してあったソレを差し出す。


   「・・・・・・・雲雀君・・、これは?」



   「何?見て分からないの?脳内に果実しか詰まってないんじゃないの?


   「いや、その、」



   「缶詰だよ。パイナップルの」



   「・・・雲雀君、僕をいじめて楽しいですか?」

   「反応がいまいちだね。30点

   「なんの点数ですかそれ!!?」


   「誕生日とかのプレゼントって、あげた瞬間の相手の反応を楽しむものでしょ?

   「その認識間違ってますから!」




   「まあ、冗談はそれぐらいにして」

   「え、今の冗談だったんですか?(分かりづれぇぇぇ!!)」



   「はい」


   「・・・?何ですか、この箱」


   「何って、ケーキだよ」

   「、!!」





   「HappyBirthday、骸」


   「ひ、雲雀くん・・・・・っ」













   「・・・・・って、パイナップルのケーキじゃないですか!!」


   「君にケーキっていったら、それ以外ないでしょ」









  


   南国果実生産記念日








   (・・・まあ、一応ありがたく受け取っておきますけど)

   (あ、ローソクはもちろん69本立てるよね)

   (止めてくださいマジで!!)






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  応接室って3階でいいんだっけ?あれ?2階?
  ・・・まあ、いっか。

  こんな扱い酷いの書いといてあれだけど、骸さん誕生日おめでとー!


  080609